ユニットバスとは
ユニットバスというと、ホテルやアパートでよく見る「浴槽・トイレ・手洗い場(洗面所)」が一つの部屋にまとまっている造りのお風呂を想像するかもしれません。
しかし、ユニットバスの定義は「浴槽や壁、床、天井などそれぞれの部品を工場で作り、現場で組み立てを行った浴室」を指し、トイレや洗面所がついていないお風呂であってもユニットバスと呼ばれることがあります。
- 浴槽のみ:1点ユニットバス
- 浴槽・洗面台:2点ユニットバス
- 浴槽・洗面台・トイレ:3点ユニットバス
多くの方がいちばん下の3点ユニットバスを想像するかと思いますが、3つとも全て「ユニットバス」となります。
つまり、お風呂のみの機能を持つ浴室であっても、工場でまとめて作られた部品を現地で組み立てたものであれば、「ユニットバス」という位置づけになるのです。
ユニットバスの排水溝の仕組み
ユニットバスの排水溝は「排水トラップ」と呼ばれる構造になっており、常に水が溜まっているトラップが、下水から排水溝を通して上がってくる悪臭を防いでいます。
ユニットバスで排水溝に水が流れる順序は以下の通りです。
- 排水溝カバー
- ヘアキャッチャー(ゴミ受け)
- 排水トラップ
- 排水管
排水溝のなかでも「ヘアキャッチャー」「排水トラップ」「排水管」は汚れが溜まりやすく、その汚れが原因で排水溝のつまりが発生してしまいます。
排水口は洗い場と浴槽の2箇所にあり、それぞれが1つの排水管へと繋がっていますが、つまりが起こりやすいのは主に洗い場側の排水口です。今回は、洗い場の排水口が原因で発生するつまりについて重点的に解説していきます。
次章より、汚れが溜まる具体的な原因や対処法などについて確認していきましょう。
ユニットバスの排水溝が汚れる原因
ユニットバスの排水溝が汚れる原因として、以下の3つが挙げられます。
- 髪の毛
- 石鹸のカスや皮脂
- ゴミや異物
髪の毛
髪の毛がヘアキャッチャーに溜まり、流れが悪くなったり髪の毛にゴミが絡まって汚れの原因となることが多くあります。
人間1人の抜け毛本数は1日に50〜100本と言われており、個人差があるもののシャンプーをしたときに髪の毛が抜けることは避けられません。
また、抜ける量が同じでも髪の長い女性であれば、一回シャンプーするだけでもかなりの量の髪の毛が抜け落ちます。そのため、ヘアキャッチャーがすぐにいっぱいになってしまうこともあるでしょう。
石鹸のカスや皮脂
石鹸のカスや皮脂もユニットバスの排水口が汚れる原因です。
目では見えにくいものの、毎日お風呂に入ることで少しずつぬめぬめした汚れが溜まっていきます。このぬめっとした汚れを溜めることで、排水溝に流れる水の通りを悪くしてしまうのです。
石鹸のカスや皮脂が流れてしまうのは仕方ないことではありますが、これらも汚れの原因となってしまうことを忘れてはなりません。
ゴミや異物
ゴミや異物が原因でユニットバスの排水溝が汚れてしまうことがあります。
ゴミを流すことなんてあり得ないと思う方も多いかもしれませんが、シャンプーやボディーソープの詰め替えをした際に出た袋の切れ端や、入浴前に取り忘れたヘアピン、アクセサリーなどが原因となる場合もあるため注意が必要です。
それらのゴミや異物を流しただけで排水溝が汚れたりつまったりすることは稀ですが、排水溝の奥の方へ流れてしまうとなかなか取り出せません。
そのため、奥に溜まったゴミや異物に汚れが付着する原因となってしまいます。
ユニットバスの排水溝を掃除するのにはどんな洗剤がおすすめ?
排水溝の実際に見えている部分(排水口)の汚れを、綺麗に掃除する方法について紹介します。
ここから先の情報で出てくる単語である「排水溝」と「排水口」で読み方は同じですが、意味が異なるため注意しなければなりません。
2つの単語は以下のように意味が異なるため、事前知識として確認しておきましょう。
- 排水溝:排水の通り道となる溝や管(排水パイプ)のこと
- 排水口:排水溝に繋がる入口や出口となる穴のこと
まずは、ユニットバスにおいて汚れやゴミが溜まりやすい排水口の掃除方法についてです。
掃除を始める前に、排水口に目に見えるゴミ(髪の毛や石鹸カスなど)が溜まっている場合は取り除いておきましょう。排水口掃除が苦手な方は、ゴム手袋を使うのがおすすめです。
排水口のゴミが取れたら、以下の2パターンに分けてそれぞれ対処をしていきましょう。
- 石鹸のカスや皮脂が気になる場合
- カビやぬめりが気になる場合
石鹸のカスや皮脂が気になる場合
石鹸のカスや皮脂が気になる場合には、石鹸のカスにはクエン酸を、皮脂には重曹を使うことで汚れが取れます。クエン酸と重曹の2つを使って掃除することで簡単に排水口が綺麗になるため、ぜひ試してみましょう。
重曹100gとクエン酸50g、40度程度のお湯をコップ1杯用意し、以下の手順で掃除してみて下さい。
- 排水口のフタを取る
- 排水口の上に重曹をかける
- 重曹の上にクエン酸をかける
- その上にお湯をかけて30時間ほど放置する
- 放置したら洗い流す
カビやぬめりが気になる場合
カビやぬめりが気になる場合は、キッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤を使用することで排水口を綺麗に掃除できます。
塩素系漂白剤とゴム手袋、歯ブラシを用意し、以下の手順で行いましょう。
- 排水口のフタとヘアキャッチャーを取る
- ゴム手袋を付けて取り外したパーツに塩素系漂白剤をつける
- 20分放置し、漂白剤を洗い流す
- 残っている汚れは歯ブラシで取り除く
塩素系漂白剤が手につくと荒れてしまいやすいため、ゴム手袋をつけて作業を行いましょう。また、掃除中は換気をすることが大切です。
【簡単】ユニットバスの排水溝掃除でつまりを解消する方法
上述した排水口掃除の方法を取り入れても水の流れがよくならない場合、さらに奥にある排水管がつまりかけていることが考えられます。
ここからは、排水管のつまりを解消するために、パイプクリーナーを使って簡単にできる掃除方法について紹介していきますのでぜひ試してみてください。
髪の毛やぬめりなど、溶かせるものが原因でつまりが生じている場合は、パイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーを使うことでつまりを解消できます。
パイプクリーナーが用意できたら、以下の手順で作業を進めましょう。
- 排水口のフタとヘアーキャッチャーを取る
- 排水口に直接液体パイプクリーナーを流し込む
- 30分ほど放置したら水を流す
溶かして流せるような軽いつまりの場合は、これだけで排水溝のつまりを解消できます。
つまりが解消されない場合は?
ガンコな汚れが付着していたりつまりの状況がひどかったりする場合、上述のようなパイプクリーナーを使用した掃除方法だけでは、つまりが解消されないこともあるでしょう。
その際は、排水溝自体を分解してつまりの元から取り除く必要があります。
排水溝の分解方法や掃除の手順については、次章以降で確認していきましょう。
ユニットバスの排水溝を分解してつまりを解消する方法
ユニットバスの排水口の分解というと難しく感じる方もいるかもしれませんが、手順通りに進めていけば難しい作業ではないため安心してください。
それではさっそく、掃除方法について確認していきましょう。
必要な道具
掃除方法はいくつか種類がありますが、まずは全ての作業において以下の道具を用意しておきましょう。
- ゴム手袋
- スポンジ
- 浴室用洗剤
- 歯ブラシ
- ゴミを入れる袋
排水溝を分解して掃除する方法
以下の手順で排水溝を分解し、取り除いた部品を掃除してください。
- 排水口のフタとヘアーキャッチャーを取る
- 排水トラップにはまっている封水筒を取り外す
- つまっているものがあれば取っておく
封水筒は、出っ張ったつまみを反時計回りに回すことで取り外せることがほとんどです。物によっては外す方向の表記が書かれている場合もあるため、よく確認してみましょう。
これより、排水溝のつまりを取り除くための以下の3種類の掃除方法を紹介していきます。
- ハリガネハンガーを使った掃除方法
- 真空パイプクリーナーを使った掃除方法
- 業者用のパイプクリーナーを使った掃除方法
ハリガネハンガーを使った掃除方法
ハリガネハンガーを使った掃除方法は、家にある物で行えるつまり解消の手段として始めに試してみると良いでしょう。
ただし、ハリガネハンガーでは届かない奥の方につまった汚れは取ることができないため、あくまで最初に試すべき手段として参考にしてみてください。
ハリガネハンガーが用意できたら、以下の手順でつまりを解消していきます。
- ハンガーを1本の棒状にする
- ハンガーの先端で小さな円を作る
- ハンガーを回しながら、出来る限り排水溝の奥に入れる
- ハンガーが入り切ったら上下左右に動かしてつまりを取り除く
ハンガーで届く範囲につまりが発生している場合は、この方法で解消できます。
また、ハンガーを入れる際には奥まで入れすぎて取れなくならないように注意しましょう。
真空パイプクリーナーを使った掃除方法
真空パイプクリーナーとは、排水管にラバーカップ(スッポン)よりも強力な圧をかけてつまりを解消する掃除グッズです。ハリガネハンガーを使用してもつまりが解消されなかったという方は、ぜひ試してみてください。
真空パイプクリーナーを使ったつまりの解消方法は、以下の通りです。
- ハンドルを下げた状態で、排水溝の中心に真空パイプクリーナーを当てる
- ハンドルを押したり引いたりして排水溝に圧力をかける
- 水が流れたらつまりが解消された合図です
作業の手順はこれだけですが、しっかりとつまりを解消するために、パイプクリーナーと排水溝の中心を合わせて固定することを意識してください。
業者用のパイプクリーナーを使った掃除方法
業者用のパイプクリーナーとして有名なのが、ピーピースルーです。
ピーピースルーシリーズは全部で5種類のラインナップがありますが、中には医薬用外劇物に指定されているものもあります。
家庭でピーピースルーを使用する場合は、医薬用外劇物に指定しておらず一般家庭での使用に適した「ピーピースルーF」を使いましょう。
通販などで入手することも可能なため、下記に注意として使い方を解説しておきますが、上述までの流れでユニットバスの排水溝つまりが解消できない場合は業者へ相談することが得策といえます。
ピーピースルーを使用する際には、十分に換気をした状態で必ずゴム手袋をはめましょう。
また、保管時にはしっかりフタを閉め、子供の手の届かないところに置くようにしてください。
お風呂の排水溝には「ピーピースルーF」を使い、以下の手順でつまり除去を行います。
- ピーピースルー150gを排水口の周りにまく
- 洗剤の外側に沿ってお湯を注ぐ
- 30分から1時間放置してから5分程度水で洗い流す
お湯を注ぐ際は、温度は40度〜50度程度で400ml〜500mlを用意すると良いでしょう。
ピーピースルーFは強力なパイプクリーナーですので、使用の際は安全のため以下のことを守りましょう。
- 換気をする
- ゴム手袋、ゴーグル、マスクを着用する
- 腐食するアルミ製品は避けておく
また、ピーピースルーFは顆粒状なので、まく時に粉が飛び散らないように注意しましょう。
ユニットバスの排水溝つまりを防ぐ方法
ここからは、ユニットバスの排水溝つまりを日頃から防ぐための方法について、以下の4種類を紹介していきます。
- こまめに掃除を行う
- 排水溝にネットを取り付ける
- 排水溝の目隠し蓋は取り外す
- パイプクリーナーで定期的に掃除する
こまめに掃除を行う
ユニットバスの排水溝のつまりを防ぐための方法として、最も大切なのがこまめに掃除を行うことです。
つまりが発生する原因の多くは、小さな汚れやぬめりが肥大化して水の流れを止めてしまうことですので、汚れが少ないうちに取り除くことで大きな汚れになることを防げます。
毎日洗剤を使って排水溝をピカピカに掃除することは難しいかもしれませんが、排水溝にあるヘアーキャッチャーのゴミを取るだけであれば、簡単に行えるのではないでしょうか。
なるべく汚れを溜めないために、こまめに排水溝を掃除するようにしてみましょう。
排水溝にネットを取り付ける
排水溝にゴミをキャッチしてくれるネットを取り付けることで、排水溝にゴミが絡まったりヘアキャッチャーをすり抜けて流れてしまったりするのを防げます。
また、排水溝ネットを取り付けることで細かいゴミを集め、ネットの交換のみで排水溝を清潔に保てるでしょう。
下記の記事を参考に排水口ネットを選んでみてください。
とはいえ、水アカや皮脂などの汚れはネットを通って排水溝付近に溜まってしまうこともあるため、定期的な掃除は欠かせません。
こまめにネットを取り変えることで掃除の頻度は抑えられますが、洗剤とブラシを使って汚れを取り除くことも大切です。
排水溝の目隠し蓋は取り外す
排水口の目隠し蓋を取り外すというと、ゴミが見えてしまい汚いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、あえて蓋を取り外すことでゴミが溜まっているのに気づき、掃除したくなるような効果があります。
毎日洗剤を使って掃除するのではなく、お風呂上がりにヘアーキャッチャーに溜まった髪の毛やゴミを捨てるだけでも、十分につまり防止の効果があります。また、排水溝の目隠し蓋を掃除する手間も省けるため、おすすめの方法です。
汚れが少ないうちに取る習慣をつけることで、つまりの原因になる髪の毛や皮脂、石鹸カスが溜まるのを防げるため、ぜひ試してみてください。
蓋を外すことについてこちらの記事でより詳しく解説しています!
パイプクリーナーで定期的に掃除する
先ほどつまり解消グッズとしてパイプクリーナーを紹介しましたが、定期的にパイプクリーナーを使用して掃除することは、排水管内に汚れが蓄積するのを防ぐもっとも効果的な方法です。
パイプクリーナーは肥大化する前の軽度の汚れであれば溶かして落とせるため、月1~2回など定期的に流すことでユニットバスの排水溝つまりを防げるでしょう。つまりの予防策としてぜひ活用してみてください。
自力で難しい場合は業者へ相談しよう
ユニットバスの排水溝つまりを解消する方法について解説しましたが、どうしても自力で作業を行うのが難しい場合は、業者への相談がおすすめです。
排水溝がつまっている場合、間違った方法や原因が分からないまま作業を進めると、部品を壊してしまったり故障箇所から水漏れが発生してしまったりする原因となりかねません。
ユニットバスの排水溝掃除にかかる費用や、依頼の流れなどについて簡単に紹介します。
ユニットバスの排水溝掃除にかかる費用相場
ユニットバスの排水溝掃除にかかる費用相場は、4,000円から50,000円と幅が広くなっており、作業内容やお風呂の環境によって大きく異なるようです。
つまり解消のために使用する道具によって異なるだけでなく、排水管の長さや立地によっても費用が変わってきます。
基本的な作業の流れとしては、つまりの原因箇所を突き止め、つまりの原因を取り除いた後、排水管内を洗浄します。
各業者やつまりの状況、環境によってそれぞれ異なるため、あくまで参考としてください。
まずは見積もりをとってみよう
上述したように、ユニットバスの排水溝掃除を業者に依頼した場合、業者によって見積もりに差が出ることが考えられます。
詳しい料金や作業内容は直接問い合わせなければ分からないため、まずは業者に見積もりを取り、内容を確認してから掃除を依頼するようにしましょう。
見積もりを取るだけであれば無料で行ってくれる業者もあるため、よく確認してから見積もりを依頼してみてください。
おすすめの業者3選
[reblex id='60652']まとめ
今回は、ユニットバスの排水溝つまりの原因や対処法、排水溝掃除の方法などについて解説しました。
排水溝のつまりが発生してしまう主な原因は、髪の毛や石鹸カス、皮脂などの汚れが蓄積してヘドロ化することです。汚れが小さなうちにこまめに掃除することでつまりを防ぎやすくなるため、ぜひこまめな掃除を心がけてみてください。
また、排水溝がつまっていて、今回紹介したつまり解消の方法を試してもつまりが解消されない場合や自分での作業が難しいと感じた場合には、業者へ相談することより早く確実に解決することができるでしょう。
おすすめ業者4選
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
PR





