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最終更新日: 2026.1.6
デオライトで尿石詰まり・悪臭を解消
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最終更新日: 2026.01.06

デオライトでトイレの頑固な尿石詰まり・悪臭解消方法を徹底解説

デオライトで尿石詰まり・悪臭を解消
トイレの頑固な黄ばみ汚れやいやな悪臭、さらには排水の流れが悪い「トイレ詰まり」でお困りではありませんか?原因の多くは尿石と呼ばれる尿の成分が固まった汚れです。

こうした尿石を強力に溶かして除去する薬剤がデオライトです。

本記事ではデオライトとは何か、またシリーズにある「L」「SS」「SP」の違いや用途、デオライトの効果・メリット、正しい使い方や安全に使用するための注意点、さらにデオライト以外でできる尿石除去方法(サンポールや重曹・クエン酸による掃除法)も紹介します。
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目次 

デオライトとは

デオライト
引用:ASKUL

デオライトとは主にトイレ掃除に使用される薬剤で、尿石の除去や悪臭の解消に効果を発揮する洗浄剤として知られています。

尿石(尿の成分が固まった石灰質汚れ)はトイレの排水管や目皿(排水口カバー)に蓄積し、悪臭やトイレ詰まりの原因となりますし、一度こびりつくと通常のブラシ掃除ではなかなか落とせず、放置するとどんどん硬い塊に育っていきます。

この尿石を強力に溶かして除去することで、つまりや悪臭を根本から解消できる洗浄剤がデオライトシリーズです。

デオライト(DEOLITE)は和協産業株式会社というメーカーが業務用に開発・販売する尿石除去剤のシリーズ名で、水まわりトラブルの中でも特に小便器の尿石詰まりや悪臭の解消を得意としています。

シリーズには用途や成分の異なる4種類があり、それぞれ特徴があります。

デオライトシリーズ
  • デオライト
  • デオライトL
  • デオライトSS
  • デオライトSP

以下ではまずデオライトシリーズ各製品(無印・L・SS・SP)の違いについて詳しく紹介します。

デオライト

「デオライト」(無印)はシリーズの元祖とも言える製品で、強力な酸性の尿石除去剤です。

医薬用外劇物(毒物劇物)に指定されるほど強力な薬剤であり、購入・使用には取り扱いに注意が必要です。

主成分は塩酸で、強力な浸透剤を配合して粘着性を高めているのが特徴であるため、小便器内部の立ち上がり面や傾斜面などに付着した尿石にも薬剤が密着し、効果的に溶かし落とすことができます。

標準的な使用量は500ml(1本丸ごと)で、反応時間は1時間以上と比較的長時間じっくり作用させる必要があります。

そのため時間はかかりますが、その分頑固な尿石をしっかり浸透・溶解してくれます。

デオライト無印は非常に強力なため、家庭で気軽に扱うにはハードルが高く、主に業者や施設管理者向けの製品といえます。

購入時には毒物劇物譲受書(氏名・住所・職業などを記載した書類)の提出が必要で、一般の店頭では扱われていないことが多いです。

ただし効果は抜群で、「長年放置され固く厚く蓄積した尿石をどうにかしたい」という場合には強い味方になります。

例えば古い公衆トイレや長期間清掃されていなかった小便器の尿石つまりを除去する際に、業者がこのデオライトを使用するケースがあります。

デオライトL

デオライトシリーズの中で一般家庭でも比較的入手・使用しやすいのが「デオライトL」です。

デオライトLは業務用と銘打っていますが、劇物指定を受けないよう開発された製品で、ホームセンターやネット通販でも購入可能です。

成分選定や配合に工夫を凝らし、従来の尿石除去剤と同等の洗浄力を保ちつつ取り扱いやすくしたのが特徴です。

主成分は有機酸と塩酸(約8.5%)に腐食抑制剤やキレート剤が加えられており、陶器そのものを溶かすほどの強さはありませんが尿石には素早く反応します。

実際、デオライトLは尿石(黄ばみ)の主成分であるカルシウムスケールを速やかに溶解除去し、頑固なつまりや悪臭を解消する強力洗浄剤です。

デオライトLの特徴

デオライトLは酸性液体タイプで、尿石に特化した配合になっています。標準使用量は約250ml、反応時間は15分程度と短く、薬剤が素早く作用するよう設計されています。

短時間で尿石を溶かせるので、飲食店や公共施設の清掃でも1台当たりの作業時間を短縮できるとされています。

また、腐食抑制剤の働きで金属配管へのダメージも抑えています。

デオライトLの安全性

デオライトLは劇物指定されていないため、購入に資格や届け出は不要で、誰でも入手可能です。

パッケージに「業務用」と書かれていますが、一般家庭でも説明書に従って正しく使えば安全に尿石除去ができます。

陶器そのものを溶かしたり傷つけたりすることも通常ありません(※後述の注意点参照)。

デオライトLの用途

男性用小便器の排水不良や悪臭の原因である尿石つまりの除去に特に効果的で、一般家庭から店舗まで幅広く使われています。

たとえば「トイレを掃除しても尿臭が取れない」「小便器の流れが悪い」という場合に、デオライトLで配管内部を洗浄することで問題を解決できます。

家庭用の洋式便器でも、便器の縁裏や排水トラップ部分に付着した黄ばみ尿石を除去する目的で使用できます。

デオライトSS

「デオライトSS」は、デオライトシリーズの中でも特に強力な酸性クリーナーです。

成分は硫酸と塩酸の混合物であり、酸の強さ(溶解力)は他の種類よりも上であるため、医薬用外劇物に指定される劇物で、購入には譲受書が必要となります。

その分、厚く蓄積した頑固な尿石を速やかに溶かす威力を持っています。

デオライトSSの特徴

デオライトSSも酸性液体タイプで、標準使用量は約250ml、反応時間は30分以上が目安です。

SSは液体の浸透性と反応力が非常に高く、配管の深部やカーブの奥に付着した見えない尿石にも素早く到達して強い溶解反応を起こすよう設計されています。

さらに防錆・防食剤を配合しており、強酸でありながら配管を守る工夫もされています。

デオライトSSの用途

デオライトLで落としきれないような頑固な尿石や厚い尿石の層がある場合に、デオライトSSが検討されます。

たとえば「長年メンテナンスされず詰まってしまった小便器」などでは、SSの強力な酸が有効です。

またSSは刺激臭や発煙性が少ないという利点もあり(強酸ですが扱いやすいよう工夫されている)、臭いがこもりやすい場所でも比較的作業しやすいとされています。

デオライトSSの注意

非常に強力な薬剤のため、使用には細心の注意が必要です。

長時間放置しすぎると便器表面の光沢(釉薬)を損なう恐れがあるため、放置時間は1時間以内にとどめる必要があります。

取り扱いはプロ向けと言えますので、一般の方が無理に使おうとせず、場合によっては専門業者に任せるのが安心です。

デオライトSP

「デオライトSP」はSSと並ぶ強力タイプの尿石除去剤ですが、その成分は塩酸が主成分で硫酸を含まない点が特徴です。

酸の強さ自体はSSよりややマイルドですが、液がさらっとして流動性が高く、配管の奥まで素早く行き渡るように作られています。

こちらも医薬用外劇物の劇物指定品です。

デオライトSPの特徴

デオライトSPは酸性液状で、標準使用量250ml、反応時間15分以上とされています。

SSや無印デオライトと比べて粘度が低くサラサラの液体のため、小便器の排水管内部の隅々まで短時間で行き届き、尿石を迅速に溶解・除去します。

もちろん特殊な防錆・防食剤も配合してあり、金属配管への攻撃性を抑えつつ効果を発揮します。

デオライトSPの用途

配管奥の尿石詰まりを短時間で処理したい場合に適しています。

例えば営業中の店舗トイレで長時間使えない状態にできないとき、SPで15分ほど反応させて速やかに洗浄する、といった使い方が考えられます。

経済性も高く、通常はSSよりSPの方がリーズナブルなことが多いため、尿石の厚みがそれほどでもない場合や定期洗浄にはSPの方が適しているとの声もあります。

一方、尿石が極めて頑固な場合は前述の通りSSの方が強力ですので、状況に応じて使い分けが推奨されています。

以上がデオライトシリーズ4種類の概要です。

初心者が入手可能で扱いやすいのはデオライトLですが、それでも強酸であることに変わりはないため十分な注意が必要です。

デオライトの効果・メリット

デオライトを適切に使用すれば、トイレの頑固な尿石汚れが落ちるだけでなく、付随する様々なメリットがあります。

主な効果として以下があげられます。

デオライトの効果・メリット
  • 尿石つまりの解消
  • 消臭・除菌作用
  • 尿石・においの抑制

尿石詰まりの解消

男性用小便器で尿石が原因の詰まりが起きた際、ラバーカップでの物理的除去が難しい場合にデオライトが活躍します。

尿石による固い詰まりを薬剤の力で溶かして砕くことで、排水路を確保します。

家庭の洋式トイレでも、黄ばみ汚れが厚くなって排水口付近を狭めている場合などに有効です。

デオライトLはカルシウム系の尿石に素早く反応し溶解するため、尿石が原因のトイレ詰まりに高い効果を発揮します。

消臭・除菌作用

デオライトの効果の一つが消臭効果で、尿石を除去することは、そのままトイレの悪臭を断つことにつながります。

尿そのものは排出直後はそれほど臭いませんが、時間が経つと細菌の作用で分解されアンモニア臭が発生します。

これがいわゆるトイレのツンとする臭いの正体です。

さらにアンモニアが空気中で酸化するとアルカリ性となり、尿中のカルシウム分が結晶化して尿石になります。

尿石には尿の成分が染み込んでおり、そこでも細菌が繁殖して悪臭を放つため、尿石を残したままではいつまでも悪臭の元が居座っている状態なのです。

デオライトで尿石を溶かし流せば、これら臭いの源を物理的に取り除けます。

実際にデオライトLの商品説明でも、尿石を除去することで「今までのようないやな臭いもなくなり、清潔なトイレによみがえりました」と効果が謳われています。

強力な酸で尿石やそこに潜む細菌を分解・除去するため、除菌的な効果も期待できます(※医薬品ではないので「除菌剤」とは言えませんが、少なくとも尿石上の細菌バイオフィルムは破壊できます)。

また、デオライトLには微香成分は含まれていないようですが、そもそも臭いの発生源そのものを無くしてしまうので消臭効果は抜群です。

加えて、デオライトは配管内の衛生環境を改善するメリットもあります。

尿石が無くなれば細菌の温床も減るため、悪臭だけでなく衛生面でもプラスです。

特に飲食店など不特定多数が使うトイレでは、臭いや衛生状態の改善は利用者の快適さに直結します。

デオライトはトイレ掃除の一環として定期的に実施することで、常に悪臭のないクリーンな状態を維持する助けになります。

尿石・においの抑制

デオライト自体に「コーティングして再付着を防ぐ」ような効果はありませんが、結果的に尿石の再発や臭い発生を抑制する効果があります。

尿石を一度リセットすることで、その後しばらくは排水経路がスムーズになり尿石が付きにくくなるからです。

実際、何年分もの尿石を除去すれば排水管が本来の太さに戻り、しばらくは尿石による詰まりや臭いから解放されます。

トイレを清潔に保つには、まず原因である尿石を取り除くことが重要なのです。

ただし前述の通り、デオライト単体では尿石の付着防止効果はないため、効果を持続させるには日常的な掃除や予防策が不可欠です。

例えば、小便器の場合はデオライトシリーズで尿石を除去した後、尿石付着防止剤(排水口に置くタイプのカプセルなど)を設置することが推奨されています。

和協産業では「クールボールB」「サニットクール」という中性成分のカプセル剤を用意しており、これを目皿部分に置くだけで特殊な薬剤が流れて尿石の発生を防ぐことができるとされています。

有効期間はおよそ1ヶ月程度で、小さくなったら交換することで継続的に尿石予防が可能です。

家庭においても、デオライトで頑固な黄ばみ尿石を落とした後は、定期的にクエン酸洗浄(後述)や市販のトイレ用酸性洗剤で軽い尿石汚れを落としていくことでデオライトを頻繁に使わずとも尿石や臭いを抑制できます。

要するにデオライトは「一度リセットする」役割、リセット後の維持管理は日常掃除という棲み分けです。

これらを組み合わせて実践すれば、頑固な尿石や悪臭に悩まされない快適なトイレ環境を維持できます。

デオライトの使い方

強力な薬剤であるデオライトも、正しい手順で使えば初心者でも安全に尿石除去が行えます。

ここでは使用前の準備と具体的な使用手順に分けて説明します。

十分な準備をした上で、慌てず手順通りに進めることが成功のコツです。

使用前の準備

デオライトを使う前に、以下の準備用品を用意しましょう。

デオライト使用時に必要な道具
  • 保護メガネ(ゴーグル):薬剤が飛散したとき目に入らないようにするため。
  • マスク:刺激臭や酸の蒸気を吸い込まないようにするため。
  • ゴム手袋:薬剤が皮膚に触れるのを防ぐため。
  • バケツ:汲み出した水を入れたり、洗浄後に水を流すのに使う。

デオライトは強力な酸性の尿石除去剤なので、使用時には必ずこれらの保護具を着用してください。

特に目や皮膚に薬剤が付くと危険ですし、髪が長い方は薬剤が付かないよう後ろで束ねておくと安心です。

また、デオライトを使用する直前に以下の環境準備も行います。

デオライト使用前の環境準備
  • 換気:窓を開け、換気扇を回して十分に換気しましょう。酸の臭いや反応で発生するガスをこもらせないためです。
  • 便器内の水を減らす:薬剤投入前に、便器や小便器トラップ内に溜まっている水はできるだけ汲み出します。紙コップや灯油用の手動ポンプなどを使い、バケツに水を移してください。水が多いとデオライトが薄まって尿石除去効果が弱まるため、濃度を保つ工夫です。

以上の準備が整ったら、いよいよデオライトの使用手順に入ります。

使用手順

それでは、デオライトを使った尿石除去の基本手順を説明します。

小便器を例に取りますが、洋式トイレの場合も基本的な流れは同じです。

デオライトの使用手順
  1. 目皿(排水口カバー)を外して洗浄する
  2. 便器内の水を汲み出す
  3. デオライトを便器に注ぐ
  4. 一定時間放置する
  5. 水で洗い流す
  6. 繰り返し処理(必要に応じて)
  7. 中和処理(浄化槽使用時のみ)

1. 目皿(排水口カバー)を外して洗浄する

目皿をきれいにすることで、排水口から先の薬剤の浸透が良くなるため、まず目皿を取り外し、別途洗浄します。

外した目皿はバケツなどに入れ、デオライトに浸して尿石を柔らかくします。

目皿浸け置き時間の目安として、デオライトLや無印デオライトは約5分、デオライトSS・SPは約10分浸します。

その後ブラシでこすり、こびりついた尿石汚れを落としてください。

目皿は陶器製で割れやすいので、取り扱いには注意しましょう。

2. 便器内の水を汲み出す

「使用前の準備」で既に行っていますが、改めて便器やトラップに溜まった水が極力少ない状態にしておきます。

水が残っているとせっかくの薬剤が希釈されてしまうためです。

3. デオライトを便器に注ぐ

準備ができたら、尿石が付着している箇所めがけてデオライトをゆっくり回しかけるように注ぎます。

小便器の場合は排水口から薬剤を流し込み、洋式便器の場合は黄ばみがついている部分に直接液をかけます。

使用量の目安は、デオライトL・SS・SPなら約250ml(コップ1杯程度)、無印デオライトなら500ml(ボトル1本分)です。

4. 一定時間放置する

薬剤を注いだら、ブラシでこすらずそのまま放置します。尿石に成分を浸透させ、反応させるための時間です。

放置時間の目安は、デオライトLとSPなら約15分、SSは約30分、無印デオライトは1時間程度です。

汚れが軽度の場合、デオライトLやデオライトSPなら5~10分でも効果が出ることがあります。

逆に尿石がひどい場合は、デオライトSSやデオライトSPでも30分以上置いたほうが溶けやすくなります(ただし1時間以内にとどめ、長時間放置しすぎないよう注意します)

この間、便器をブラシでこする必要はありません。薬剤に任せて待ちます。

5. 水で洗い流す

所定の放置時間が経過したら、用意していたバケツの水を一気に流し込んで薬剤と溶けた汚れを洗い流します。

目安としてバケツ1杯(約5〜10リットル程度)の水を流すと良いでしょう。

勢いよく流すことで、配管内に残った尿石片も押し流せます。

洋式トイレの場合はバケツ水を入れた後、念のため通常の水栓レバーでもう一度流しておくと確実です。

6. 繰り返し処理(必要に応じて)

尿石が厚い場合、一度の処理ですべて落ちきらないこともありますので、その際は薬剤投入から洗浄までの工程を繰り返し行ってください。

2〜3回繰り返すことでほとんどの尿石は除去できるはずです。

それでも残るような非常に頑固な塊は、やわらかくなったところをヘラやワイヤーブラシで物理的にこすり取るといった方法も効果的です。

7. 中和処理(浄化槽使用時のみ)

もしご自宅のトイレが下水道ではなく浄化槽(合併浄化槽)につながっている場合、酸性の薬剤をそのまま流すと浄化槽内のバクテリアに悪影響を与える可能性があります。

そのため中和処理が必要で、その方法は2通りあります。

中和処理の方法
  • アルカリ性の薬剤で中和
  • 大量の水で中和

ひとつはアルカリ剤で中和する方法で、具体的にはデオライトL使用時は同量の「ピーピースカット」液を投入、SS/SP/無印使用時は「ピーピースルーK」(強アルカリ排水管洗浄剤)を溶かした水を約5L投入します。

ピーピースルーKは劇物なので家庭に無い場合も多いですが、その場合は重曹50〜70gを溶かした水(約1L)を薬剤投入後に注ぎ入れてもOKです。

もうひとつは大量の水で薄める方法で、追加で10L以上の水をゆっくり注ぎ入れるだけでもかなり中和効果があります。

とにかく浄化槽の場合は酸が濃いまま残らないよう配慮しましょう。

以上が基本的な使い方の流れです。作業後は取り外していた目皿を元に戻し、換気はそのまましばらく続けます。

また、使用した保護具や道具は水でよく洗い流しておきましょう。

処理中に出た薬剤入りの汚水は普通に流して問題ありませんが、念のため大量の水で下水管内を十分洗い流すと安心です。

これらの手順を踏めば、初めての方でも安全かつ確実に尿石除去が行えるはずです。

デオライトを使用する上での注意点

デオライトは強力な酸性薬剤ですので、取り扱いを誤ると事故やトラブルにつながります。

必ず守るべき注意点として、以下の事項を押さえておきましょう。

デオライトを使用する上での注意点
  • 塩素系の薬剤と混ぜない
  • コーティングに影響を及ぼす可能性がある

塩素系の薬剤と混ぜない

絶対に避けなければならないのが「塩素系洗剤との混合」です。

デオライト(酸性)と塩素系の薬剤が混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。

塩素ガスを吸い込むと肺を傷つけ、最悪の場合死に至ることもある非常に危険なものです。

そのため、例えばデオライトを使う前にトイレ用漂白剤(塩素系、商品例:ハイターやドメストなど)を便器に入れていた場合は、日を改めてからデオライトを使用してください。

少しでも残留していると反応が起き塩素ガスが発生する可能性があります。

また、デオライト使用中に誤って台所用漂白剤など他の塩素系洗剤を同時に使うことも厳禁です。

これはデオライトに限らず酸性の尿石除去剤全般に共通の注意事項で、「まぜるな危険」の代表例と言えます。

万一、意図せず塩素系と混ざってしまいツーンとした刺激臭(プールのような臭い)を感じたら、ただちにその場から退避し、換気を最大にしてしばらく近づかないようにしてください。

コーティングに影響を及ぼす可能性がある

便器自体は陶器製のため、デオライトを使っても陶器が溶けたり穴が開くことはありません。

しかし、最近のトイレには防汚コーティング(表面に汚れを付きにくくするガラス系コーティングなど)が施されている場合があります。

このような特殊コーティングがある場合、強い酸によってその被膜に影響が出る可能性があります。

具体的には艶がなくなったり、撥水効果が低下するといった影響が考えられます。

そのため、ご自宅のトイレにコーティングの有無が明記されている場合は説明書を確認し、コーティング対応について記載があるかチェックしましょう。

もし不明な場合は、目立たない場所に少量のデオライトを付けて数分置き、変化がないか試してから本格的に使用することをおすすめします。

例えば便器の裏側や見えにくい部分でテストすると良いでしょう。

デオライトLの公式Q&Aでも「陶器そのものは溶かさないが、防汚コーティング等の表面処理には影響がある可能性がある」と明記されています。

心配な場合は無理に使わず、メーカーや専門業者に相談するのも一つの方法です。

上記2点以外にも留意すべきことがあります。

その他の注意点
  • 保管場所:子どもの手の届かない場所に保管し、容器はしっかり密閉する。高温や直射日光は避ける。
  • 混ぜない:塩素系以外でも、アルカリ性の洗剤(パイプユニッシュなど)と混ぜると激しく反応して危険なので混合禁止です。
  • 容器の移し替え禁止:他の容器に入れると誤用や事故のもとになるので、購入時のボトルのまま使用する。
  • 万一の対処:目に入った場合はすぐ大量の水で洗い流し、皮膚に付いた場合も同様。吸い込んで気分が悪くなったらすぐに換気して安静に。異常があれば医師に成分を伝えて診てもらう。

以上、デオライトを扱う際は「強力な薬品を扱っている」ことを常に意識し、慎重すぎるくらいで丁度良いです。

用法用量を守れば非常に有用な洗浄剤ですので、安全第一で活用しましょう。

デオライト以外の尿石除去方法

ここまでデオライトについて詳しく述べましたが、「デオライト以外」で尿石を除去する方法もいくつかあります。

デオライトは入手しづらかったり取り扱いが難しい面もあるため、場合によっては市販の家庭用洗剤や身近な物で代用できるケースもあります。

ここでは代表的な方法として以下の2つを紹介します。

デオライト以外の尿石除去方法
  • サンポールを使用する方法(市販の酸性トイレ洗剤)
  • 重曹とお酢(またはクエン酸)を使用する方法(身近なものでのDIY掃除)

サンポールを使用する

「サンポール」は家庭向けトイレ洗剤の定番商品で、強力な酸性洗剤です。

大日本除虫菊株式会社(KINCHO)が1960年から販売しており、緑色のボトルデザインでおなじみです。

主成分は塩酸(約9.5%)で、界面活性剤や香料も配合されており、尿石や黄ばみ汚れの分解に高い効果を発揮します。

家庭や公共施設で「トイレ掃除=サンポール」というほど広く使われており、デオライトより入手が容易で価格も安価です。

基本的な使い方はデオライトと似ていますが、より手軽です。

サンポールの使用手順
  1. 便器の水を汲み出す。(濃度を保つため。紙コップなどでできる範囲でOK)
  2. サンポールを回しかける。 黄ばみ・尿石の付着部分にまんべんなくかけます。量は全体で50~100ml程度、ボトルのノズルで便器の縁裏などにかけ回すと効果的です。
  3. 少し放置する。 軽い汚れなら2~3分、頑固な尿石汚れには30分~1時間ほど浸け置きします(※長時間放置する場合は便器を傷めないよう製品表示を確認してください)。
  4. ブラシでこする。 柔らかくなった尿石をトイレブラシやスコッチブライト等で擦り落とします。
  5. 水で流す。 十分に水を流して洗剤成分と汚れを洗い流します。

以上の手順で、多くの場合尿石汚れは落ち、詰まりや臭いも改善します。

サンポールは塩素系ではないので塩素ガスの心配はありませんが、金属部分や大理石の床タイルには使用NGです。

塩酸が金属を腐食させたり、石材を変色させたりする恐れがあるためです。

便器の陶器部分専用と割り切り、万一床や便座に付いたらすぐ拭き取るようにしましょう。

またサンポール自体強い酸なので、ゴム手袋・換気はデオライト同様に必要です。

サンポールで落としきれないほど頑固な尿石には、デオライトを使うという手もあります。

実際「サンポールでは歯が立たなかったのでデオライトLを試したら取れた」というケースもあるようですので、まずは手軽なサンポール、それでもダメならデオライト、と段階を踏むのも良いでしょう。

ちなみにサンポールを使用した尿石の掃除に関してはこちらで詳しくご紹介していますので参考にしてください。

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重曹とお酢・クエン酸を使用する

市販の薬剤を使わずに身近なもので尿石掃除をする方法もあり、その代表が重曹(炭酸水素ナトリウム)とお酢(またはクエン酸)を組み合わせる方法です。

重曹は弱アルカリ性の粉末、お酢やクエン酸は酸性なので、混ぜると発泡しながら汚れを浮かせる効果が期待できます。

尿石はアルカリ性汚れですから酸で中和でき、さらに発生する二酸化炭素の泡が汚れを剥がすのを助けます。

メリットとしては、家庭にあるもので手軽にでき、塩素ガスなど有毒ガスの心配もありませんし、刺激臭も酢の匂い程度で、安全に作業できます。環境にも優しく、素材へのダメージも市販の強酸洗剤ほどではありません。

使用する際の手順は以下の通りです。

重曹とお酢・クエン酸の使用方法
  1. クエン酸スプレーを作る。 水200mlにクエン酸小さじ1/2程度を溶かしスプレーボトルに入れます(または普通の食酢をそのままスプレー容器に入れてもOK)。
  2. 汚れに吹き付ける。 黄ばみ・尿石が付着した部分にクエン酸水(または酢)をたっぷりスプレーします。便器の縁裏など垂直面は、トイレットペーパーを貼り付けてその上からスプレーすると液が留まります。
  3. 重曹を振りかける. スプレーした部分に重曹の粉末をまんべんなく振ります。シュワシュワと泡が発生し始めます。飛び散りに注意。
  4. 30分ほど放置する. 発泡が落ち着いたら、そのまましばらく浸け置きます。汚れが軽ければ数分〜10分程度でも。頑固な場合はペーパー湿布した上で1〜2時間置いても構いません。
  5. ブラシで擦る. 時間をおいたらトイレブラシでゴシゴシと擦り、尿石を落とします。重曹の粒が研磨剤のような役割も果たします。
  6. 水で流す. 最後に水を流して洗い流します。

この方法で比較的最近できた軽度の尿石ならかなり落とすことができ、特に黄ばみ始めの段階であれば重曹+クエン酸で十分でしょう。

また、トイレ以外にも浴室の水垢(アルカリ汚れ)などにも応用できます。

ただし、長期間蓄積して固くなった尿石には、重曹と酢では太刀打ちできない場合があり、その場合はやはり専用の酸性洗剤(サンポールやデオライト)の出番になります。

ちなみに重曹を使用したトイレ掃除の方法に関してはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。

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まとめ

トイレの頑固な尿石除去や悪臭対策に悩む初心者の方に向けて、強力洗浄剤「デオライト」について詳しく解説しました。

トイレの尿石は放っておくとますます頑固になり、悪臭も増してしまいます。

「なんだか最近トイレがクサい」「小便器の流れが悪い」と感じたら、早めに尿石除去に取り組むことが肝心です。

デオライトLでのセルフケアから業者依頼まで選択肢はいくつかありますが、本記事の内容を参考にご自宅の状況に合った方法で安全に尿石対策を実践してみてください。